S様邸 母屋座敷3室リフォームアップ工事②(久御山町)
リノベーション
今回、二世帯同居をされるということで、母屋一階のメイン4室のうち、茶の間を除く中の間・奥座敷・居間の改修工事となりました。床レベル歪みの改修を中心に、それに伴う建具の建て合わせや新調、和室居間のフローリング化など、現状設えをできる限り保全維持しながらのリフォームアップとなりました。
リノベーション中
リノベーション中
まずは畳を撤去し、床組の撤去です。大引に杉板材の構造でした。床下高は結構あります。
リノベーション中
大引の束は1.5mピッチだったのをメータービッチに変更です。(京間仕様にて)
リノベーション中
今回は新規大引に根太を設置しての床組です。居間には床下断熱材を充填して構造用合板下地、中の間・座敷の畳の間には杉材五分板張り施工です。
リノベーション中
床下には白蟻防除剤の全面散布と床下調湿材を敷設しました。大引は間中毎の鋼製束を設置。次の間や以前に改修された茶の間の床下も、今回白蟻防除剤と床下調湿材を敷設しました。
リノベーション中
居間の床はフローリング仕上げに変更です。和洋折衷の間に。
リノベーション中
室内左官壁の塗り替えもしていきます。
リノベーション後
書院建具は新調、仏間の床は新規改修、床の間・違い棚の各所は一時撤去調整再設置にて改修しました。
ビフォアー/アフター
良い味を醸し出ている、床の間・違い棚・床柱や欄間。この艶のある古色が、今回新調した明るいトーンの聚楽壁や襖、畳とコントラストがはっきりと出て、引き締まったスッキリとした空間になりました。
間仕切襖をお施主様が選ばれたライトグリーンの裾柄に張替えたことで、爽やかな印象になりました。
京間七畳半の居間は大所帯になる家族の寛ぎの場に。こちらの襖は無地総柄で和洋折衷に。
中の間の硝子戸は敷居の捻れもあり、敷居の削り直しと、建具を新調しました。