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M様邸 蔵の内装リフォームアップ工事③(京都市南区)

M様邸 蔵の内装リフォームアップ工事③(京都市南区)

リノベーション

表から一番遠い奥の空間、リビングとは違う、デジタル・オフの出来る、隠れ家的、癒しと寛ぎの空間を目指し改修工事となりました。

リノベーション中

リノベーション前

蔵一階の入口。重厚な防火漆喰土戸に木製網戸。建具の滑りもかなり重そうな敷居となってしまっています。
リノベーション中

既存窓では少し小さいので拡張します。左右は構造柱があり、上部は外部に庇があるので、下方拡張です。拡張するところまで壁土を撤去した状態です。(板は外部の既存焼き板が見えている状態。)
リノベーション中

今回の一つ目の目的。隣接する離れとの連絡通路を造作すべく、蔵壁の一部撤去開口作業です。柱間の壁一枚を撤去です。
リノベーション中

元々一階に設置されていた鼠いらずを半地下階に再生設置。半地下の納屋に納まるよう、一回り小さく加工しました。今回の二つ目の目的で、家庭で食する分の収穫したお米の貯蔵用の鼠いらずです。
リノベーション中

元々の小窓に縦拡張した面格子付きペアガラス仕様の窓を設置。
リノベーション中

上階のロフトを受ける丸太の梁が間中毎に渡っており、梁下での天井高があまりとれないので、床のレベル調整も結構ギリギリの納まる範囲での目一杯の調整です。ただし既存の床板は下階の天井板なので、床下断熱材はマスト。
リノベーション中

ロフトから落とし込んだ電気配線、スイッチ・コンセント・電灯の配線。床柱梁に囲まれた壁一枚一枚に垂直レベルを調整しながら壁下地の設置です。
リノベーション中

床下地貼りの段階で、他の作業と干渉するところ以外の天井板・壁板を施工。柱や梁が丸太使いなので、それぞれが持つ自然の曲線と天井・壁材との納まりには結構手間取りました。
リノベーション中

ロフトへの階段の組付け設置施工。今回の三つ目の目的。端午や桃の節句のお人形やお飾り、その他大きな箱ものの収納をするのに、大きなものを抱えても上がり降りができる勾配とゆったりとした幅の階段の設置です。
リノベーション後

全体としては落ち着いたベージュ系の和紙調クロス仕上げで、奥の一角は藍染め調のクロスで遊び心を加えて、アクセント貼り仕上げとしました。梁や柱の現し仕上げと相まって古民家風の庵のような趣を醸しています。手前のクローゼットは結構大容量に設置。京間仕様の母屋の葦戸~障子も季節毎に入れ替え収納できるよう奥行きを建具幅に合わせ、少々深めの造りにしました。

ビフォアー/アフター

蔵一階の急勾配な梯子階段も、ゆったりとした階段に。水屋箪笥や鼠いらずは撤去。(下階で再利用)低めの天井高の少しでも圧迫感を感じないようにする為に、梁や柱は包み込まず現し仕上げにすることで、その自然の曲線を持った現し部分が空間全体の情趣にもなりました。階段奥には離れへと続く開口通路を新設。
蔵に隣接する離れの一間の押入を左右2分割し、半分は押入機能を残し、間仕切壁を造作して、蔵へつながる秘密の通路を設置。天袋と上下分割されていた押入建具をトール型の間仕切建具に取替え新調したので、離れからも全く違和感なし。
とにかく重く、重労働な引戸も、これから年齢を重ねていっても安心な開閉スムーズな引戸に変身。
ロフトの床板は一階の天井板兼用で、板の隙間から埃が。今回は床のみ耐水合板で重ね張りをして仕上げとしました。今は季節のものや大切な家財の収納スペースとして、いづれ住まい方の変化によってはこの上から床材の化粧仕上げをすることも。。。急だった梯子階段も、緩やか勾配の階段設置で、当然ロフトの吹き抜け開口は大きくなるのですが、思い切った大断捨離をされたので、4.5m×5mのかなり大容量の収納スペースは確保。構造材はどれも太く堅牢で、壁は荒壁仕上げで、すす汚れは多少あるものの、左官塗り込みもきれいに仕上がっていたので、今回はそのままを活かして。
株式会社誠住建
〒601-8469
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Tel.075-672ー0411

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